飼い猫の元気がない、様子がおかしい……ストレスを感じているのかも?
人間同様、猫もストレスを感じます。
人間にとってストレスは万病の元であるように、猫にとっても体調を崩したりしかねないので、快適な生活ができるようサポートしてあげたいですよね。
このページでは、猫が発するストレスサインと、猫がストレスを感じる原因について解説しています。
「飼い猫の様子がおかしいかも?」
「最近、あまり元気がないかも・・・・・・」
と感じたら、愛猫がストレスを感じているのかもしれません。
お互いに快適な生活を送れるよう、ネコちゃんのHELPを敏感に受け取ってみましょう。
猫のストレスサイン6選
以下のような症状が出るようになったら、もしかしたらストレスが溜まっているサインかもしれません。
ネコちゃんのSOSを見逃さないようにしましょう。
ご飯をあまり食べなくなった
キャットフードが気に入らない可能性もありますが、ストレスを抱えている可能性があります。
フードを見直してみるのも一考です。
トイレ以外で粗相をする
消化器系や泌尿器系の病気の可能性もありますが、何らかのストレスを感じている可能性があります。
また、トイレ環境を整えてあげることで改善されることもあります。
頻繁に鳴くようになった
今までほとんど鳴かなかった猫が急に鳴くようになった時は、現状の不満を訴えていることが考えられます。
狭いところに隠れるようになった
嫌なことから逃れて、安住の地を探していることが考えれます。ピリピリと周囲を警戒しています。
グルーミングし続けている
グルーミングとは毛づくろいのこと。
いつまで経ってもグルーミングを止めないのは、心が落ち着かない、不安な状況にあることが考えられます。
布やダンボールを食べるようになった
強いストレスから、このような行為を取ることがあります。また、幼少期に親猫の愛情が足りないと、甘えたい気持ちからこのような行動を取ることもあります。
猫がストレスを感じること12選
部屋の温度が不快
猫が快適と感じる温度は、人間よりも少し高めといわれています。
エアコンの温度は、夏であればあなたが涼しいと感じる温度よりも少し高めに、冬であればあなたがちょうどいいと感じる温度よりも少し高めに設定するといいかもしれませんね。 湿度が高いのも苦手としています。
床やベッドなど、猫が直接触れるところは特に神経をとがらせてみましょう。
また、エアコンの風が直接当たらないよう、風向きにも注意しましょう。
大きな音
猫は大きな音が苦手。 日常生活では掃除機の音がそれに該当するでしょう。
掃除機を使う時は、猫を別の部屋に避難させるなどの対策が必要かもしれませんね。
音の小さな掃除機に買い換えるのも得策です。
家のすぐそばで建設工事が始まってしまうと、猫にとっては地獄かもしれません。
来客が多い
人見知りな猫にとって、知らない人が頻繁にやってくるのはストレスの原因になります。
ただ、それが当たり前の環境だとわかると、次第に慣れていく順応性も持ち合わせています。
とはいえ、知らない人にいきなり触られたり、抱きかかえられることに慣れることはないので、飼い主として注意を払う必要はあるでしょう。
過干渉
マイペースな猫は、しつこくされることを嫌います。
本当は一人でのんびりしたいところ、無理に抱きかかえられたり、何度も触られたり、ブラッシングを強要されたりするとストレスになることがあります。
猫の様子を観察し、嫌がっているようであれば無理強いはしないようにしましょう。
しっぽを大きく振ったり、耳を水平に倒している場合は、イライラしたり、怒っている証拠です。
ひとりぼっちが多い
気まぐれな猫は、かまわれすぎると嫌がってしまいますが、かといって全くかまってあげないのも問題です。
ネコちゃんも甘えたい時があるので、かまってほしそうな時は思い切り甘えさせてあげましょう。
部屋の模様替え
警戒心の強い猫にとって、環境が変わることは一大事です。
一気に部屋の様子が変わってしまうと、戸惑ったり、不安を感じたり、最悪パニック状態になってしまいます。
そのため、部屋の模様替えをする時は、一気に変えるのではなく少しずつ行うようにして、猫の様子に変化はないか観察しながら行っていきましょう。
病院に行く
知らない環境にさらされることを猫は嫌います。
病院は、知らない人ばかり、他の動物もいる、体を触られる、痛い思いをするなど、猫にとっては苦痛以外の何物でもない場所なんですね。
病院に行く時以外でも、普段からキャリーに入れて慣れさせたり、自分の匂いが付いたタオルを入れてあげるなどして、ネコちゃんを安心させてあげましょう。
診察が終わったら、ごほうびにおやつをあげて、病院に行くといいことがあると思わせてあげるのもいい作戦です。
長期の留守番
短時間の留守番、長くても1泊2日くらいであればそこまで問題ではありません。
猫は寝て過ごす時間が多いので、これくらいの時間であれば、寂しさを感じることは少ないんですね。
ただ、あくまで目安なので、寂しがり屋のネコちゃんの場合は注意が必要です。
これ以上の留守番はおすすめできませんが、ペットシッターさんにお願いするなどの方法があります。
しかし、その場合も、猫にとっては大きなストレスになることを念頭に置くようにしましょう。
ペットシッターさんにお願いする場合は、シッターさんには何度か来てもらって、猫に慣れてもらうとストレス軽減になります。
ペットホテルに預ける
旅行などで長期間不在にする場合、ペットホテルを検討することも多いのではないでしょうか。
ただ、ネコちゃんにとっては、ペットホテルは全く知らない環境なので、強いストレスになります。慣れるまで時間がかかるでしょう。
どうしてもやむを得ない場合を除いて、回避した方が無難かもしれませんね。
引っ越し
環境が変わること自体がストレスになる猫にとって、引っ越しは一大事といえます。
今の住居の荷物整理で環境が変わること、新しい住居でも環境が変わることで二重のストレスになります。
引っ越し作業中は、なるべく猫の目に触れないよう、キャリーケースに入れて、バスルームなどの静かな場所で待機してもらうのがいいでしょう。
新しい住居でも、可能な範囲で今までと同じ環境を作るようにするとネコちゃんも順応しやすいと思います。
小さな子供がいる
何をするか予測が難しい小さな子供は、猫にとっては大きなストレスです。
突然大きな声を上げたり、走り回ったり、無理矢理捕まえようとしてきたり、気が休まりません。
小さな子供と猫は相性がとても悪いんですね。
多頭飼いをしている
多頭飼いでも仲が良ければ問題ないのですが、一人だけ仲間はずれにされたり、いじめられたり、力関係が弱かったりすると、それがストレスになります。
お互いに慣れてきて、良好な関係が築ければいいのですが、いつまで経っても改善しない場合は、別々に飼育するなどの対策を講じる必要があるかもしれません。
それでもストレスサインがなくならない場合は?
上記の項目をチェックし、それでもなおストレスサインが無くならない場合は、猫にとって嫌なこと、不愉快なことがあるということになります。
難しい作業ですが、今一度生活環境を見直して、快適な住居環境を作り上げていきましょう。
キャットフードは、毎日同じものだと飽きてしまうネコちゃんもいるので、日替わりにしてみる方法もあります。
猫は匂いに敏感なので、部屋の消臭剤、洋服の柔軟剤、ゴミの臭いなど、何か不快なニオイが発生していないかどうか、チェックしてみましょう。
トイレ環境はとても重要なので、以下のページも参考に、清潔で快適なトイレ環境を作っていきましょう。
失敗しない猫のトイレの環境、作り方とは?
猫がトイレ以外で排泄する8つの理由とは?
もしくは、今の住居環境がネコちゃんにとってはつまらないのかもしれません。猫は上下運動が好きなので、キャットタワーを設置していつでも遊べる環境を作っておくと、運動不足、ストレス解消になります。